探偵・興信所の選び方

アイキャッチ画像「失敗しない探偵・興信所の選び方【弁護士解説】」。左側には暗い雰囲気で「怪しい探偵社」と書かれたビルに困惑する人物が描かれ、右側には明るい雰囲気で「信頼できる興信所」と書かれたビルの前で依頼者と探偵が握手をしている様子が描かれている。中央にはチェックリストを持った弁護士が立ち、正しい選び方を解説しているイラスト。虫眼鏡、カメラ、木槌、法律書などのアイコンも配置されている。
弁護士町田北斗

2018年弁護士登録(東京弁護士会)
・離婚事件を含む一般民事事件を専門とする法律事務所にて勤務
・一般の方々の法律リテラシーを向上させるため、法律実務を解説するメディアを多数運営。
・悪徳業者に騙されないための防衛術を指南するため、本サイトを運営。

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【保存版】失敗しない探偵・興信所の選び方|悪徳業者を見抜く5つのチェックポイント

「パートナーの浮気を調査したいが、どこに頼めばいいかわからない」

「高額な料金を請求されたり、騙されたりしないか不安……」

探偵や興信所を探す際、多くの人がこのような不安を抱えます。探偵業界は普段馴染みがない分、料金体系や調査内容が見えにくく、残念ながらトラブルが起きやすいのも事実です。

しかし、正しい選び方を知っていれば、**「裁判で勝てる証拠」「適正な価格」**で手に入れることは可能です。

この記事では、初めて探偵に依頼する人が絶対に知っておくべき**「信頼できる探偵事務所の選び方」「危険な業者の見抜き方」**を徹底解説します。


1. 最低限のライン「探偵業届出証明書」を確認する

まず最初に確認すべきは、その業者が法律を守って営業しているかです。

日本で探偵業を営むには、公安委員会(警察)への届け出が義務付けられています。まともな探偵事務所であれば、以下の対応を必ず行っています。

  • 公式サイトに「探偵業届出番号」を記載している
  • 事務所の見やすい場所に「探偵業届出証明書」を掲示している

⚠️ 注意:

ホームページに番号がない、あるいは事務所に行っても証明書が見当たらない場合は、無許可営業(モグリ)の可能性があります。絶対に依頼してはいけません。


2. 料金トラブルを防ぐ!「3つの料金プラン」を理解する

探偵とのトラブルで最も多いのが「料金」に関することです。まずは主要な3つの料金システムを理解し、自分の状況に合ったプランを選びましょう。

料金プラン特徴向いているケース注意点
時間制料金
(稼働型)
「調査員1名×1時間×時間数」で計算。使った分だけ支払う。「金曜の19時~22時」など、怪しい日時が特定できている場合。調査が長引くと割高になる。経費が別請求の場合が多い。
パック料金
(定額制)
20時間、30時間などまとまった時間を先買いする。相手の行動パターンが読めず、腰を据えて調査したい場合。時間が余っても返金されないケースがある。
成功報酬制着手金+成功報酬。証拠が撮れた時だけ報酬を支払う。とにかく結果(証拠)重視の場合。**「何をもって成功とするか」**の定義が曖昧だとトラブルになりやすい。

【重要】「成功報酬」の落とし穴

「成功報酬だから安心」と思いがちですが、ここが一番トラブルになりやすいポイントです。契約前に以下の**「成功の定義」**を必ず確認してください。

  • A社: ラブホテルに出入りする写真が撮れたら「成功」
  • B社: 浮気相手を見つけたら(接触したら)「成功」
  • C社: 調査を実施したが、結果的にシロ(浮気なし)でも「成功」

B社やC社の定義で契約してしまうと、「裁判で使える証拠(肉体関係の証明)」がないのに高額な報酬を支払うことになります。


3. 悪徳業者を見抜く「危険なサイン」

相談時やホームページに以下のような特徴があれば、契約を見送ることをおすすめします。

① 「成功率100%」を謳っている

調査に絶対はありません。相手が警戒して動かないこともあれば、予期せぬトラブルもあります。「絶対」「100%」という言葉を軽々しく使う業者は、誇大広告の可能性が高いです。

② 事務所での面談を頑なに拒む

「近くの喫茶店で会いましょう」と言い続け、事務所へ招き入れない業者は要注意です。実態がない、あるいは事務所が極端に粗末で信用できない可能性があります。必ず一度は事務所を訪問してください。

③ 契約を急かす・恐怖心を煽る

「今すぐ契約しないと手遅れになる」「今日サインすれば半額にする」など、考える時間を与えずに契約を迫る業者は危険です。優良な探偵社は、一旦持ち帰って検討することを快く承諾してくれます。


4. 契約前に必ず聞くべき「質問リスト」

無料相談(面談)に行った際は、以下の質問を投げかけてみてください。誠実な回答が返ってくるかが判断の分かれ目です。

  • 「見積もり以外に追加料金(経費など)は発生しますか?」
    • → ガソリン代、高速代、宿泊費などが込みか別かは非常に重要です。
  • 「調査報告書(レポート)のサンプルを見せてもらえますか?」
    • → 裁判では報告書の質が命です。写真が鮮明か、分単位で行動が記録されているかを確認しましょう。
  • 「万が一、証拠が撮れなかった場合の料金はどうなりますか?」
    • → 失敗時のリスク説明がある業者は信頼できます。
  • 「調査中にリアルタイムで報告をもらえますか?」
    • → 現場の状況を知ることで、無駄な調査時間をカットできる場合があります。

5. まとめ:安さだけで選ぶのは危険!

探偵選びで最も大切なのは、**「裁判で勝てる(相手に言い逃れさせない)証拠」**を確実に掴むことです。

「料金が安いから」という理由だけで選んだ結果、写真がボケていて証拠にならなかったり、調査がバレて相手が警戒し、二度と証拠が撮れなくなったりしては本末転倒です。

【失敗しないための3ステップ】

  1. 3社程度の探偵事務所に無料相談に行く
  2. 「総額」の見積もりを出してもらい比較する
  3. 担当者との相性(親身になってくれるか)を見る

あなたの未来を守るための重要な調査です。焦らず、納得できるパートナーを見つけてください。

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