【浮気クロ確定?】「怪しい」を「確信」に変える行動監視マニュアル|自分でできるチェックリスト付

弁護士町田北斗

2018年弁護士登録(東京弁護士会)
・離婚事件を含む一般民事事件を専門とする法律事務所にて勤務
・一般の方々の法律リテラシーを向上させるため、法律実務を解説するメディアを多数運営。
・悪徳業者に騙されないための防衛術を指南するため、本サイトを運営。

弁護士町田北斗をフォローする

「女の勘(または男の勘)は当たる」とよく言われます。 あなたがパートナーに対して「何か変だ」と感じたその違和感は、残念ながら9割方正しいことが多いのです。

しかし、「怪しい」というだけでは、相手を問い詰めることも、慰謝料を請求することもできません。 下手に動いて警戒されれば、証拠をすべて消され、逃げ切られてしまうリスクもあります。

この記事では、プロの探偵も注目する**「浮気の兆候(サイン)」と、法律に触れずに自分でできる「行動監視・事実確認の方法」**を徹底解説します。


1. まずは冷静に!「浮気濃厚」チェックリスト

まずは、あなたのパートナーの最近の行動を振り返ってみましょう。以下の項目に3つ以上当てはまる場合、クロの可能性は非常に高いと言えます。

【スマホ・デジタル編】

  • [ ] スマホを裏返しにして置くようになった
  • [ ] お風呂やトイレにもスマホを持っていく
  • [ ] LINEの通知をオフにしている(または「新着メッセージがあります」としか出ない)
  • [ ] 今までロックしていなかったのに、急にパスコードをかけた
  • [ ] SNSの投稿頻度が変わった(または別のアカウントを持っている気配がある)

【行動・態度編】

  • [ ] 「残業」「休日出勤」「会社の飲み会」が急激に増えた
  • [ ] 服装や下着の趣味が変わった(若作りするようになった)
  • [ ] こちらのスケジュールを細かく確認してくる(自分が動ける時間を探っている)
  • [ ] セックスレスになった、または逆に急に回数が増えた(罪滅ぼし)
  • [ ] 車の助手席の位置が変わっていたり、知らない匂いがする

2. 自分でできる!リスクゼロの「行動監視」テクニック

スマホを勝手に見たり、GPSを仕掛けたりするのは法的リスクが高すぎます(後述します)。 ここでは、違法にならず、かつ相手にバレにくい「観察」の方法を紹介します。

① 「行動記録日記」をつける

地味ですが、最強の武器です。 「日付」「言っていた予定」「帰宅時間」「その時の服装・様子」を毎日メモしてください。

  • 例: 「〇月〇日、残業と言っていたが、帰宅時に石鹸の匂いがした」
  • 効果: 1ヶ月続けると、「毎週金曜日は遅い」「給料日後に必ず飲み会がある」といった**法則性(浮気パターン)**が見えてきます。

② 財布・ゴミ・明細の「遺留品」チェック

相手が油断して残した「痕跡」を探します。

  • レシート: コンビニで「お茶2つ」「避妊具」などを買っていないか。レストランの人数が「2名」になっていないか。
  • 交通系ICカード(Suica/PASMO): 利用履歴を確認できる場合、休日にオフィスの最寄り駅以外で降りていないかチェック。(※同居家族のカード確認はグレーゾーンですが、共有財産管理の範囲なら可能な場合も)
  • ETCカード・ガソリン: 「仕事」と言っていた日に高速に乗っていないか。走行距離が異常に増えていないか。

③ 車内の「定点観測」

車は密室であり、浮気の証拠が残りやすい場所です。

  • 助手席のシート位置: 普段あなたが座る位置とズレていないか(スマホで撮影して記録)。
  • カーナビの履歴: 「目的地履歴」だけでなく「検索履歴」もチェック。知らないホテルやデートスポットが入っていないか。
  • ドライブレコーダー: SDカードを確認できれば決定的ですが、データを消去されている場合は「なぜ消したのか」が逆に怪しい点となります。

3. これをやったらアウト!「違法調査」の罠

証拠が欲しいあまり、行き過ぎた行動をすると、あなたが犯罪者になったり、逆に訴えられたりする可能性があります。以下の行為は絶対に避けてください。

× スマホのロックを勝手に解除して中身を見る

「プライバシーの侵害」になる可能性があります。特に、相手のIDとパスワードを使って勝手にアプリにログインする行為は**「不正アクセス禁止法違反」**という犯罪になります。

× 浮気調査アプリを無断でインストールする

相手のスマホに、位置情報を監視するアプリ(ケルベロスなど)を勝手に入れる行為も**「不正指令電磁的記録供用罪」**(ウイルス供用罪)に問われるリスクがあります。

× 相手の鞄や車にGPSを仕掛ける

別居中の場合や、相手の所有物(相手名義の車など)にGPSをつける行為は、ストーカー規制法や迷惑防止条例に触れる恐れがあります。


4. 最後の確認!「カマかけ」で反応を見る

証拠は出ないが、どうしても白黒つけたい。そんな時は、相手の心理を揺さぶる「カマかけ」が有効です。

「友達が見たって言ってたよ」作戦

具体的な場所を出して、相手の目を見てこう言ってみましょう。

「ねえ、先週の金曜日、〇〇(繁華街やデートスポット)にいたでしょ? 友達が見かけたって言ってたよ」

  • シロの反応: 「え?行ってないよ。誰かと間違えたんじゃない?」と平然と否定する。
  • クロの反応: 「えっ…誰が?」「誰といたって言ってた?」「いや、あれは仕事で…」と動揺し、質問で返してくる

5. まとめ:クロが確定したらどう動く?

自分で行動監視を行い、「これは確実にクロだ」と確信したら、次にすべきことは**「怒って問い詰めること」ではありません。**

問い詰めれば、相手は警戒し、証拠を隠滅し、水面下に潜ってしまいます。 慰謝料請求や、有利な条件での離婚(または再構築)を望むなら、**「相手が油断している今」**こそが、決定的な証拠(ラブホテルの出入り写真など)を押さえる最大のチャンスです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました